捨て犬と俺と…
第8章 届かない思い
陸「おい!空斗こんなとこでなにやってんだよー」
……え?なんで陸がここに…
「あ、いやー木陰で一休みなんてね!!あははは…」
ちゃんと笑えてるかな……?
陸「…大丈夫か?」
「え?全然元気だけど?なにいってんだよー!」
嘘だけど。
陸「じゃあ…なんで泣いてんの?」
「へぇっ…?」
手を目にあててみると自分の手には水滴がついていた。
泣いてたんだ…
今になって、頬を伝って顎からたれる水滴がわかる。
言い訳を考えるので必死でかなりパニックになっていた。
「あっ…あれ?な、なんでだろ?目にゴミでも入ったのかな!?大丈夫!大丈夫!よしベンチもどろ」
陸「おう…」