素敵な飼い主様2
第3章 4人目の野獣さん?!
えぇい!
晴海、唯斗のフェロモンなんかに負けるな!
そう思って、思いっきり口を開けて食べようとする・・・と。
「もらいっ!」
「???!!」
いきなり手首を掴まれて、あたしのフレンチトーストが、一気に半分以上なくなっていた。
こんなの、誰?!
とか聞かなくてもわかる。
振り向くと、やっぱり意地悪気に笑う輝がいた。
「輝!!あんた何 人の朝ごはんとっちゃってんの?!」
「うっせぇブス!お前にはそこらへんの落ちたゴミでも食ってろ!」
「輝!お前のはこっちだろ?!」
唯斗が慌てたように止めると、輝はわざとらしくハッとした表情をつくった。
「あ、そうだったな。すまねぇ、コイツの手の中にあるフレンチトーストがあまりにも可哀想だったからよ」
「・・・(怒)」
くぅぅぅぅぅ!
朝からなんて嫌な奴だ!