
素敵な飼い主様2
第3章 4人目の野獣さん?!
「ひっかる~♪久しぶり~!」
どこからか、ものすごい勢いで輝に飛びついてきた物体。
あまりにも唐突で、あたしはよろめき倒れてしまった。
その倒れたままの体制で、あたしはボケッとその光景をみる。
だ、だって・・・!
「ひ、輝が二人・・・?!」
髪の色は黒色だけれど、髪型も声も、背丈も、何もかも似ている男がいるのだから!!
「アホか!てめぇはどうやったらそんな思考にもってかれるんだよ!」
あたしがその言葉に言い返す暇もなく。
悪態を吐きながら、時間がやばいらしい輝は、その男をどけてバイクに乗った。
「おいブス!帰りはそいつに送ってもらえよ」
そして、その言葉だけを残して、輝は猛スピードで消えていったのだった・・・。
