
素敵な飼い主様2
第3章 4人目の野獣さん?!
さぁーっと、顔から血が引いていくのがわかった。
けれど、時はもうすでに遅し。
ガラッ
保健室についてしまった。
保健室独特の香りが、鼻にツンとくる。
保健の先生もいなくて、ベッドが目にうつった瞬間、危険センサーがピークに達した。
「あ、あの!大丈夫だから、しょ、職員室はどこでしょうかね?!」
なんとかドアのほうでとどまろうとするけれど、男の力にかなうはずもなく。
「俺が後で教えてあげるから」
ぼそりと耳元で囁かれたと思うと、身体が宙に浮いていた。
