素敵な飼い主様2
第1章 誰か嘘と言って!!
思わず、ポカーンと口をあけてフリーズする。
一緒に暮らす人が、男の上、イケメン?!
Tシャツとジャージというラフな格好をしているけれど、それが王様の服に見えてしまうほどさまになっている。
地毛らしい茶色っぽい髪が太陽の光にあたって、金髪に見えた。
「本当ごめんね。じゃぁ、行こうか!」
じゃぁ、行こうか!じゃない!!
「ま、まってください!あ、あたしじゃありません!た、多分家を間違えたんです!」
「え?」
そうだ、きっとそうに違いない。
だって、お母さん達がこんなか弱い愛娘を男のもとに放り込むはずないじゃないか!