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トラブルマーチ

第8章 別の顔

里香が目を覚ますと、窓から見える太陽が真上に来ていた。


タオルケットが掛けられ、隣には苦しそうに寝ている全裸の谷原。



「谷原、谷原?!」



若干汗をかいて、眉間にシワを寄せる谷原は夢にうなされている様だった。


うなされればいい。
苦しめ。


そんな感情が混み上がるものの、息の上がる谷原の隣にいる私が苦しくなるので起こそうと身体を揺する。


熱があるわけではないのだろうと、おでこに手を当てると、急に谷原は目を覚ました。

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