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トラブルマーチ

第8章 別の顔

ビックリした私の手を掴み、睨む様な鋭い目つき。



「何。」


「大丈夫?…うなされてみたいだけど。」


「…あぁ、平気。」



そう言って、抱きついて寝ていた体勢のまま、すりすりと私の胸に顔をうずめてくる谷原を引き剥がそうとする。



「里香ちゃん、お腹空いた?」


「あ…あ、うん。」


お昼過ぎくらいだろう、若干空いて来た。
ただ寝て過ぎた時間だけど…。

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