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トラブルマーチ

第8章 別の顔

「頼んでおくからシャワー浴びたら?」


そう言ってバスルームの方を指差すので、小さく頷きながら床に散らばる制服を手に取る。

タオルケットを身体に巻きつけた私の前に、谷原は立ちはばかり、持っている制服をつかんで来た。



「なっ、何?」


「着替え持っていく。制服はくつろげないだろ?」



いいえ。
ある意味、制服を着ていた方が安心です。

そう思っても、谷原は手を離す気配もなければ、下手に言って機嫌を損ねるほうが危険。そう思って私は制服を手を離す。


「シャワー中に、脱衣所に持って行っておくよ。」

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