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トラブルマーチ

第8章 別の顔

「俺が試してると思ってるの?…今更しないよ。好きな時に好きなだけ抱いていいんでしょ?」


肩を押され壁に身体を打ち付ける里香に、谷原は容赦なくキスをする。


あぁ、やっぱりやだ。
優しさなんか見せるんじゃない。


里香は谷原の肩を叩いて唇を離させた。



「っ谷原が!!」


「名前。何度も言わすなよ!!」



怒なれば怒鳴り返される。
話にならないのだ。

さっきまで、手を繋ごうねって可愛く言ってたくせになんなの?!

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