テキストサイズ

トラブルマーチ

第8章 別の顔

そう言った谷原は、下で待つ岸さんに電話をして7時半に迎えにくる様に伝えていた。

電話を切るなり私をベッドに投げ飛ばす乱暴を働く谷原は、そのまま私の横にダイブした。



「隣で寝て。俺がまたうなされてたら…起こして。」


そう小声でいう谷原の事を少し知りたいと思う。
が、伸びてくる手が私の胸に触るから、やっぱり知りたく無いと思う。


「寝るなら触らないで。」


「じゃ、起きてたら触っていいの?」


「…寝ないなら帰るよ?」


「…言うネェ里香…ちゃん?」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ