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トラブルマーチ

第8章 別の顔

そう、私は書いてしまった。


印鑑は押してないものの、ちゃんと自筆だし。脅される様に書いたけど、元はと言えば私がちゃんと付き合おうって言ったせいだし。

いや、そもそもこいつが私に犯罪行為を行ったからだし!!



「里香ちゃん?信じていいの?」


「…うん。」


「俺を裏切ったり…しないよね?」



裏切るも何も…私には始めからその権利を持たされてない。持っていないものをどうしろと言うんだろう。



「里香だけは、何も俺に求めるな。」

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