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トラブルマーチ

第8章 別の顔

期待もしない。
求めもしない。


ただ、飽きる時を待ちながらダラダラと付き合って行けばいい。


里香は笑って谷原に言うと、谷原は苦笑した。



「わかった。5分前くらいに着く様にする。」


「うん、じぁ、気をつけて帰ってね。」



車を降りて手を振った。
車が見えなくなるのを見送ると、玄関に向かって歩いた。


昔、付き合ってた時もこうだった。
送ってもらって、見えなくなるまで手を振って…

上手に彼女役出来るよね?

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