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トラブルマーチ

第9章 親バレ

「いっつつ。」



朝起きれば、全身がヒリヒリする。
肌が突っ張った感じがして、身体を動かすのが痛いし、パジャマに擦れるのも痛い。


昨夜は身体が熱を持っていて、無意識にやった事だっからさほど痛いとは感じなかったのだ。


だけど、冷静になれば全てが分かる。

里香は大きなため息をついてベッドから起き上がった。


かさぶたの様になってる部分もあれば、水分が失われてカサカサになってる部分も。突っ張って赤くなってる部分も。


無意識に『谷原の痕』を重点的にしていたのだろう。


『ジブンハキタナイ』
そう思えて仕方がなくて、里香は目を強く瞑って、懸命に振り払おうと首を振った。

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