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トラブルマーチ

第9章 親バレ

「…坊っちゃま…いかがなさいますか?」



私と谷原の口論に、岸さんは困惑していた。
きっと、これまで谷原の周りにいた女達は、これを喜んでいたんだろう。



「谷原、求めるなって言ってたけど、無理だね。
これまで付き合って来た女とイコールで結ばないで。付き合いは一人でするんじゃ無いよ、相手が居るんだから。
うんうんって全部谷原の言いなりになるのは付き合いじゃなく下僕だよ。」



「里香ちゃん…そう思ってるの?」



「思ってる!!私だって谷原が望むなら、してあげられる事はしてあげたいけど、これは譲れない!!」



そう。
私のテリトリーを侵されるのだけは…嫌だ!!
周りの目も気にして生活するなんて…学校だけで十分でしょ?!

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