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トラブルマーチ

第9章 親バレ

「わかった…けど、一緒に居たいって思う事を、そこまで全力で否定しないでよ。」



谷原は苦笑してたけど、表情は泣きそうだった。

かける言葉も見つからない私は、ゆっくりと窓に外を見た。


上手く…付き合って行こうって…。
この街を出られるその日まで…
谷原に飽きられるまでって思ってたのに。


田舎の噂は広がるスピードが速すぎて、周りが目を光らせて見ていると実感させられた。


干渉されすぎるのが凄く嫌なのに、相手が谷原酒造の御曹司じゃ仕方ないのかな。


私だって、都会から来たクオーターだし。



「ねぇ、谷原。干渉されるの好き?」


「…大っ嫌い。」

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