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トラブルマーチ

第9章 親バレ

「言ってらっしゃいませ。」



岸さんに見送れた私たちは、校門をくぐる。

谷原を振り続けた私がまさかの事態になってるから、谷原ファンが口をぱっくり開けて見ているし。

それどころか、昨日2人して休んだ事も推測されてるんだろうと思うと、気が重い。



絶対あるだろう呼び出し。

絶対あるだろう陰口。

絶対あるだろう嫌がらせ。



歴代彼女達は、それでも谷原の彼女で居たいと思ってたんだろうけど…


私はそうじゃない。


もしそんな事があったらポキッと心が折れる。絶対に。

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