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トラブルマーチ

第10章 お呼び出し

「…言う気?」


「つもりは無い。奪えるものなら奪って見せてよ。」



私の言葉はかなり強気発言になってしまって…言い方を変えようと必死に思考を巡らせたが、その時ドアが開いた。



「…何してんの?俺の里香ちゃんに。」



もう、バッドタイミングで現れたのが谷原で、振り返った私の目には、口角を上げて立つ谷原が映った。

もちろん、目は笑っていない。



「里香ちゃん?何かあったら俺に言ってって言ったのに、何してるの?」



えぇ?!
この状況で私が責められるの?!

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