テキストサイズ

トラブルマーチ

第2章 振った男

余りの谷原の腕力に、息が止まるほどビックリすると、掴みあげられたまま唇を噛み付く様に塞がれた。


私は自由に動く腕で谷原の頬を思い切り叩くと、唇を離した谷原も私の頬を叩いてきた。
悔しくて叩き返すと、腕を捕まれもっと強い力で叩かれた。


「いだい!!」


「…そっちからヤったんだろ?」


「乱暴するからでしょ!!自分は悪くないみたいな…言い方、しないで!!」


「黙れよ…別に叩きたい訳じゃねぇし。」


また私を床に押し付けると、セーラー服の中に手が入ってきた。ぐっと上に巻き上げられ、声も出さないくらいに怖くなる。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ