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トラブルマーチ

第5章 契約

翌日も身体の痛みはしっかり残っていた。


学校に…
行きたく無い。


そう言って休めば楽なのに、昨晩の帰りの遅さは尋常じゃなく、心配されて事実を突き止められるのが嫌だった。


7時ジャストに玄関を出ると、門の前に谷原の車が停まっていた。


40分も早いはずなのに…


ドアが開くと谷原がゆっくりと降りて、玄関先で硬直した私に向かって歩いて来る。



「里香、おはよう。…約束の時間より大分早いけど、会いたくて。」

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