晴れの日も 雨の日も
第1章 ありえない
…でも、こいつよく見るとれんに似てる…。
陽の視線に気付いたの(伊岡)れんはこっちを見た。
「ん?何だ?」
「な何でもない…」
ニコリと笑いながら言うれん。
やっぱり……
似てる…れんに。
でも、こっちは伊岡れん。私の初恋は山田れん。名字が違う…。
「しかし、ひさしぶりの学校だな」
「えっ…あんた学校いってなかったの?」
「ああ、入学当時に問題起こして学校クンなっ!って言われたから」
…問題って…
喧嘩でしょ…喧嘩強強いしな。
って……何で喧嘩強いって想うの?
昨日会ったばっかりなのに……
やっぱり…やっぱり…
やっぱり…直感でわかってるのかも知れない。
「ねぇ」
「なんだ?」
ニコニコ笑うこいつ。
こいつの笑顔にドキドキする。
ほら、やっぱり…
あたってる。
「あなたは、山田れん?」
ついに聞いてしまった。
「………」