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素直になれたら...

第3章 *初対面


玄関入ってすぐにキッチン。

その先に部屋。

学生らしい1Kのアパート。



こーくんの部屋は、全体的に白で
水色のカーテン 、ベッドカバー
茶色のソファー

ごちゃごちゃもしてなくて
殺風景でもなくて

こーくんらしい爽やかな一室だった。




途端に緊張...

『何か飲みますか?』
「いや...持ってきてます。
あの...これ...
チーズケーキ食べれますか?」

バッグにペットボトル持参。
変な奴、私。

手土産に焼いてきたチーズケーキを渡す。


『えっ?俺に??
もしかして...りなさんが焼いたの?』

「う、うん、おいしくないかもです。」

『てか、さっきから、なぜか敬語まじりだよね、俺達(笑)
えっと、メールの通り、呼び捨てしてもいいですか?
あ、敬語になった(笑)』

「うん(笑)」

『ご飯食べてお腹いっぱいだけど、今とりあえず食べたい!食べていい?』

そう言うと、キッチンからフォークを持ってきて、ワイルドに食べ始めた。



『おいしい!
あ、りなも食べる?』


よ、呼び捨て...

緊張が走る。
ドキドキ...

もう胸がいっぱい...



やっぱりこーくんの笑顔は可愛くて
キラキラ眩しくて...

若いって羨ましい。


胸いっぱいの私...



「ううん、ありがとう。
お腹壊すと嫌だからいいや(笑)」

冗談で交わす。

こーくんも笑う。




でも、その先は、こーくんの質問攻めで...

私はうまく喋れなかった。



人と話すの苦手じゃないのにな、私。
うまく喋れない。
緊張でどうしようもない....





こーくん、どう思ったのかな、
私のこと。


オバサンだってガッカリしたのかな...

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