ヒュリカ ~僕だけをみて~
第3章 誘拐
愛は、自分のクラスのHRが終わると
去年は同じクラスであった1番の親友の元へと急いだ
1番窓側の前から二番目の席で
いつものように、ぼーっとしている胡桃を見つけると
足音を立てないようにそぉっと近づく
もちろん息を潜めて
愛『ばぁーっ!!!』
胡桃『キャッ!…わぁ…なんだ、愛じゃん!驚かさないでよー』
愛は胡桃が驚いた後に見せるはにかんだ笑顔が堪らなく好きであった
愛『ふふっ、帰ろ⁇』
胡桃『うん』
胡桃は木の椅子をギギィッという音をなるべく鳴らさないように、少し浮かせて引き、立った