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【短】またね。

第1章 *終わりのない始まり*





その手紙を開く。








『ごめん。

俺、もうすぐ死ぬらしい。


話の続き書けなくて、ごめんな。


これ、俺の実話。
途中から書くのが嫌になってきて…


そのとき、

君がこの本に言葉を書き込んだ。


はじめは、驚いたよ。

だって、病室においてたのに、

いきなり誰かが
書き込んでいるだもん。

すごいね。


……君に会いたい。


会って、直接話がしたい。


でも、もうそれも無理みたい。


最後に言わせて。

君と話せてよかった。


ありがとう。



そして、さようなら』

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