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《Eternal bells…… 》

第12章 祇園祭

日が沈み暗闇に町が包まれた頃、、、

長州藩邸から程近い旅籠、、、



「栄太……」
窓柵に腰かける忍が一人。


「翠蓮、わかったんか?」
栄太は振り向く事なく言う、

「あいつは、壬生浪士組 沖田総司」

「……わかった、ありがとう翠蓮」

「栄太は、麗美様が好きなのか…?」

「そうだよ」


翠蓮は嬉しそうに微笑み、夜の闇に消えた…


(麗美様良かったな……)





麗美の部屋ーー

「麗美ちゃん入るぞ?」

「うん、いいよ」

ースッ




「実は、仕事場所を変えて欲しいんだが」

「どうして?」


最近、長州を名乗り辻斬りや、天誅と称した事件が急激に増えたらしい。
誰がやっているのかが掴めず、長州の立場が悪くなりつつある…

念のため、私を目の届く場所で働かせたいみたいで、甘味屋を辞める事になった。


「せっかく慣れたのに、ごめんな」


「大丈夫。でも、誰がやってるのか分からないのは気持ちが悪いね…。そんな忠実無かったはず」


「そうなんか?……俺達は少し調べに出る。麗美ちゃんは寝とるんだぞ」



本当は惣太を麗美に近づけない為、それが一番の理由だった事を本人は知るよしも無かった…。

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