《Eternal bells…… 》
第33章 明と暗・裏と表
どうしても、総ちゃんの事は見捨てられずにいた…栄太にとっては許せない事なはず…
私は言葉につまってしまった…
それなのに…
俯く麗美、、
「麗美…僕は怒っちょる訳じゃない。
お前が沖田の心配をするんも仕方がない事だと思っとる。お前は…僕達の死期を知っとるんだ…本当は…僕ももう朽ちてるはずなんじゃろ…?麗美が無茶するんは、いつも僕達の為だからな…」
ー!!?
(栄太には敵わない…私の事を誰よりも
知ってる…私自身よりも…)
低い声で優しく話す栄太、、
「…グスッ…ごめんなさい…総ちゃんは…敵なのにこんな事…」
栄太の胸に顔をうずめる麗美、、
「…晋作は…労咳…なんか…?
麗美……僕達の最期は…お前が知る歴史では
……僕だけに話してくれんか…」
麗美は栄太に全て話した、、
泣いてグチャグチャになりながら、、
僕は、麗美が一人で抱える苦悩を一緒に背負いたかった…沖田の事は嫌いじゃけど…
僕はやっぱり…麗美に出逢わなければもうこの世におらんかったんじゃ…
晋作の部屋には、男二人の鼾が響いていた、、
ーぐぉ~…ぐぉ~…ガッ…ぐぉ~…
国を説得し、イギリスとも同盟を組む!
そんな目標を胸に、、
数時間後には、国に向かう晋作と俊輔、、
俊輔に、ロンドンで過ごした土産話を聞き、ますます先の世に夢を持った晋作、、
外はかすかに明るみ出していた、、