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《Eternal bells…… 》

第3章 京

夕日で真っ赤にそまる空、、

私は庭に出て、空を見上げていた…

懐から貰った鈴の袋を取り出し夕日にかざしてみる。
金色の鈴は、夕日の赤い光りを浴びてオレンジ色にきらきらと輝いた…

(綺麗……♪)

ーチリン…


綺麗な音色に耳を澄ませる…



(そろそろ家に入ろう……)

鈴を大切に懐に戻し
ゆっくりと庭を歩く…





ーーーーーチリンーーーーー

(ん?)

ーーーーチリンーチリンーーーーー

(鈴の音……?)

蔵の方から音がする。私は不思議に思いながらも、吸い込まれる様に蔵の中に入って行った。


迷う事無くたどり着いた場所、目の前には埃にまみれた木の箱、、
私は手を伸ばし、箱を開けた。


(刀………?)

鞘に手をかけ刀を抜く。
抜いた刀は小窓から差し込む赤い光
りに照らされ、美しく光っている。


(綺麗……でも……血…の臭い……?)


刀からは微かに血の臭いがした。


(何これ………)


震える手で鞘に刀を戻す、、


(この刀何?何で血の臭い…?)


怖くなり、刀を元に戻すと
駆け出した…
蔵の出口にたどり着く直前、頭が割れる程の頭痛、激しい耳鳴りが襲う。

ーキィィィィーーーーーンー


(痛い…………あ…た…まが………)

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