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《Eternal bells…… 》

第17章 君がため

栄太が江戸に発ってからひと月が過ぎ、すっかり寒くなった京の町、、



ダダダタ……
「晋作~~!ほうれん草残すなって言ったでしょ~!」

「勘弁してくれぇ~!」

「許しません!玄瑞さんっ!」

ーガバッ
玄瑞に羽交い締めにされる晋作

「離せっ!」

「さあ、晋作さんあ~ん♪」
ーグイッ

「………ヌゥッ…………ゴクッ……おぇ~」

晋作さんの食生活改善の為に、朝晩戦いを繰り広げている。



「麗美ちゃんが作ってくれたんだ、残すのが悪い」

「だってよ~、白米と麦飯混ぜるし、野菜は多いしよ。食べなきゃ飲ませてもらえねぇ……母親より厳しいぜ~」
ーイジイジ…


「俺たちの身体を思っての事だ。有り難いじゃないか。それより、土佐の北添が藩邸に来たそうだ。土佐勤王党も、政変以来幕府にも土佐にも追われとる。
武市も土佐に捕らえられたそうだ」


「じゃあ、こっちに誘ってみるか?」


「暫く様子を見よう…。俺達は先を知る上で行動しとるが、周りから見れば開国と統一国家なんて理解出来んだろう?」


麗美から先を聞き、『帝と幕府、各藩を説得して国家統一をする。異国とも平等な条約をして開国をする為に、帝を天皇とし有能な人材で新政府を創るべし』
という事 を実現させる考えに変わった玄瑞達。


「栄太が戻ってからにするか…」

「来年の春までは大人しくしててくださいね。二人共♪」

「早く暴れてぇなぁ~~!」

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