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《Eternal bells…… 》

第18章 すーさんとお菊さん

チラチラと雪が降る、、、


対馬藩邸ーーー



ベンベン…♪~~♪♪…
麗美の唄と晋作の三味線の音色、、、

桂と玄瑞は酒を飲んでいた、、




「素晴らしいね……幾松の三味線と麗美さんの唄を一緒に聴きたいものだね♪」
幾松大好きな桂。

「桂さん、翠蓮は今日は来ないんか?」

「翠蓮は調べたい事があるとかで、居酒屋で働いているよ」


(居酒屋だと……?)


「何処の居酒屋だ?」

「行くつもりか?危ないではないか。
壬生狼に見つかるかもしれんぞ…」

「変装するから大丈夫だ、教えてくれ!早く!」

桂から場所を聞いた玄瑞は、急いで部屋を出た、、

「あいつ何処行ったんだ?」
と、晋作。

「ああ、翠蓮がいる居酒屋に行ったよ」

「玄瑞は翠蓮が好きだからな~。翠蓮は素直じゃねぇんだよ」

「え…?あの二人は好き合っていたのかい?」

「そうなんです…。翠蓮は…忍だから好きになってはいけないって…。
桂さん、忍は感情持ったらいけないんですか?」

(ごめんね、翠蓮……話しちゃった…)


「ん~…、そういう事なら私から翠蓮に話してみよう。任せてくれ♪」
楽しそうな桂。

「本当ですか?!さすが桂さん♪素敵です~!」
ーガバッ…スリスリ♪


「…麗美……俺にもスリスリしてくれよ」

「嫌です。なんで晋作さんにしなきゃいけないの?ご飯残す人は嫌い!」

「……グスッ…何だよ…俺も愛が欲しいぜ……寂しいぜ……グスッ…」
泣き始める晋作、、

「まあまあ、そんな拗ねるな晋作♪」
ーナデナデ…
甘える麗美を撫でてご機嫌な桂。

「…変態ジジイ!……幾松に言ってやるからなぁ~~!!」

すっかり麗美には甘くなってしまった男達であった、、、






とある居酒屋、、

ひっそりと飲む男は一人の女をずっと見つめていた。


「お菊ちゃん♪明日、甘味でも行かへん?」
女顔で八重歯のある男は、ずっと女に絡んでいる、、

「すーさん。私は行きませんよ、違う人誘ってください」

「つれないなぁ…ほなら、あの屋根の上で逢い引きしよ♪な?ええやろ?」
女の手を握り、離さない男、、


(この男……しつこい……)


寺の屋根で出会った男は、翠蓮が働く居酒屋に偶然飲みに来た。それ以来毎日通っては翠蓮を口説いていた…。

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