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《Eternal bells…… 》

第18章 すーさんとお菊さん

「すーさん、今は冬ですよ?寒くて凍えてしまいます」

(あの屋根はもう行くのやめるか…違う場所探さねば…)



「俺が暖めたるわ♪なぁ、お菊ちゃんめっちゃ好みやねん!頼むわ、一度だけ俺と『姉ちゃん!塩辛と酒をくれ!』


(チッ……邪魔すんなや……)


「すいません、すーさん」
手を離して奥へと行くお菊…


(助かった…あの男のせいで仕事が進まない……疲れる)

「お待たせしました………げっ…」
止まる翠蓮…

(玄瑞?!何故?!)


「ありがとよ、お菊さん。
……コソッ…帰りまで待っとる…」

「……コソコソ…こんな所で何をしている?
早く帰れ」

「帰らん……」
熱を帯びた目で見つめる…

(なっ///酔っているのか…?何故そんな目で見るんだ……///)


最近、急に自分に構って来る玄瑞。前とは違い、度々熱い眼差しを向けて来る玄瑞に戸惑っていた、、


すーさんから逃げる様に動き回り、今日も情報を掴めずに仕事が終わる、、、


「明日も頼んだよ。お疲れさん」


「はい、お先に失礼します」
ーガラガラ…


雪が降る中、笠を被り壁に凭れて玄瑞は待っていた…


「終わったか?さあ、帰るぞ」


(本当に待ってたのか……)

玄瑞の一歩後ろを着いて行く翠蓮、、

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