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《Eternal bells…… 》

第1章 現代

今日も静かな朝食から始まる、、

長いテーブルの中心に座るのが父親。
いつも眉間に深い皺を寄せて、口数は少ない。父親なのに私は苦手。

私の正面に座るのが兄の真咲。父とは違い優しく涼しげな目元、スラリと長身で、少し茶色い瞳に茶色い髪。
優しくていつも私を気にかけてくれる。


私は深い溜め息をつき、重い口を開く。

「お父様、京都の叔母様の家に遊びに行きたいんだけど…」

いつも私の行動に文句を付ける父の事だから、反対されるのはわかってるけど。

父は食事中の手元を一度止めて私をじっと見つめる。探る様な目付き、私はこの目が嫌い。

「縁談の話から逃げる為か?」
口角を片方あげて嫌みを含め言う。

わかってるなら、縁談なんてやめて欲しい…私の気持ちなんていつも無視…昔からずっとそう。

(これからも父の思い通りに、人形の様に生きるのが私の人生?絶対嫌だ!)


何とか平静を装い、
『違います』
と言おうとした時、兄が助け船を出してくれた。

「父さん、行かせてあげたらどうです?
叔母様も膝を悪くされたし、私も心配です。私は忙しく行けないし、麗美に頼んでは駄目でしょうか?」

父は一 瞬ムッとしたが、叔母の事を話しに出された以上、反対もしずらいのか諦めたように言った。

「そういう事なら構わない。ただし、1週間だけだ。帰ったら縁談の話しは進めるからな」

ーガタッ

そう言うと、父は勢い良く立ち上がり部屋を出て行った。

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