《Eternal bells…… 》
第1章 現代
私と兄は食事を済ませ、廊下を並んで歩いていた。
「お兄ちゃんありがとう。私にはお父様を説得出来ないから…」
兄は私の頭にポンッと手を乗せて微笑んだ。
「そんな暗い顔するなよ。麗美が縁談を嫌なのは俺もわかってる。どうにかするから大丈夫だよ」
いつも冷静で何でも出来る兄が言うと、本当にどうにかなるような気がしてくる。でも…
「お父様は自分の野心の為ならどんな手段でも使うし…今回も何か目的があるんでしょ?いくらお兄ちゃんでも今回は……」
「麗美には好きな人と幸せな結婚をして欲しい。絶対に縁談は白紙に戻すから。大丈夫、安心して叔母さんの家でゆっくりしてこいよ」
「うん…お兄ちゃんありがとう」
笑顔で兄に言ったけど、私は諦めていた…。
(私が少しの自由を味わえるのも後1週間かな…)
迎えが来た兄を玄関で見送る。
「行ってらっしゃい」
「あぁ、行ってくるよ。
麗美も気をつけて行くんだよ。叔母さんによろしくな」
車に乗り、手をあげ微笑む兄に小さく手を振る。
門を出て見えなくなるまで見送っていた…
「お兄ちゃんありがとう。私にはお父様を説得出来ないから…」
兄は私の頭にポンッと手を乗せて微笑んだ。
「そんな暗い顔するなよ。麗美が縁談を嫌なのは俺もわかってる。どうにかするから大丈夫だよ」
いつも冷静で何でも出来る兄が言うと、本当にどうにかなるような気がしてくる。でも…
「お父様は自分の野心の為ならどんな手段でも使うし…今回も何か目的があるんでしょ?いくらお兄ちゃんでも今回は……」
「麗美には好きな人と幸せな結婚をして欲しい。絶対に縁談は白紙に戻すから。大丈夫、安心して叔母さんの家でゆっくりしてこいよ」
「うん…お兄ちゃんありがとう」
笑顔で兄に言ったけど、私は諦めていた…。
(私が少しの自由を味わえるのも後1週間かな…)
迎えが来た兄を玄関で見送る。
「行ってらっしゃい」
「あぁ、行ってくるよ。
麗美も気をつけて行くんだよ。叔母さんによろしくな」
車に乗り、手をあげ微笑む兄に小さく手を振る。
門を出て見えなくなるまで見送っていた…