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《Eternal bells…… 》

第22章 夢の終わり

屯所に来た総司は、土方の部屋に向かっていた。


ーにゅっ…
天井裏からいきなり顔を出す山崎。

ー!!
「うわぁ!何ですか急に!」
総司驚いた。

「ちょっと話あんねんけど、ええか?」
マジ顔な山崎。

「…大丈夫ですよ。何ですか?」

「ここだとまずいんや、沖田さんの部屋にしよか」


総司は廊下を、山崎は天井裏から総司の部屋に向かった。


久しぶりに入る屯所の自室は、机と空の棚だけ残っている…


「それで、何の話です?」


「麗美ちゃん…記憶戻っとらんよな?」


「戻ってませんけど…それが何か?」


「……沖田さんは知っとるんやろ?麗美ちゃんは長州の女やって事」
探る様に総司を見る。


ー!!!
「貴方も知ってたんですか…でも記憶は戻らないし…私は帰らせるつもりは無いですから。それと、土方さんに差し出すつもりもありません」
きっぱり言い放つ。


(やっぱりな~、勝手に土方さんに報告せんで良かったぁ…沖田さんに恨まれたら怖いでぇ…)

「……そう思って誰にもまだ言っとらん。でも…記憶が戻った時はそうはいかへんで。覚悟だけはしておいてな…。
それまでは、誰にも言わへんって約束する」

「わかりました…」




ーーーーー



別宅の寝室




「……ンンッ…イヤッ!…ハアッ…イヤァァ!!」

ーガバッ!

「ハアッ…ハアッ…」

またあの男に犯される夢を見た麗美…

(怖かった……暫く見なかったのに…)




怠い身体と痛む腰…昨夜の事を思い出す…。
優しかった総司の怖い程の歪んだ愛情…
そうさせてる原因は自分だと思うと、総司の気持ちを受け入れた方が良いのかと考えてしまう。でも…それが出来ないのは、夢で会えるあの人の温もりが忘れられないから…あの人は何処に居るんだろう…。



(記憶が戻れば……。町に出れば、私を知っている人に会えるかもしれない!)



総司には危ないからと言われ、外出を禁止されていた…

それでも記憶を取り戻したい麗美は、着替えると家を出て行った、、

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