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《Eternal bells…… 》

第26章 尊王

私の最近の楽しみ、、
それは、、



「こんにちは♪」

「おや、桜香ちゃん来たかい。
今日はなんだい?♪♪」

「今日は豆大福♪喜右衛門さんには
二つあるよ。台所借りるね、お茶
入れてくる~」
ーパタパタ…


喜右衛門さんはお隣の桝屋の主人。
本当は古高俊太郎って名前だけど、
私達と同じく偽名を使ってる。
熊のぬいぐるみっぽくて親しみ易い
から、もうため口だけど…。
私の差し入れを楽しみに待っていたり
と可愛い所があったり。


ーコトッ
「どうぞ♪私は二階行くね」

「あぁ、ありがとう。
本当に君達は仲がいいな。
もう、祝言あげたらどうだ?」
ーパクッ…モグモグ

「あははっ♪まだいいよ~」


大福で幸せそうな熊さんを残し、
私は目的の二階へ、、

左奥の襖の開いてる部屋、
そこに栄太達がいつも集まっている。


いつもの様にそ~っと部屋を覗く…
今日は宮部さんと栄太、松田さん、
あと…知らない人2人。

(うぅ…かっ格好いいっ///)


窓際に片膝立てて行儀の悪いあぐらで
座る栄太…真剣な顔で皆と話をして
いる。恋仲になってから、私の前では
喜怒哀楽を出す様になった栄太の、
この無表情顔…これが格好良すぎて///
ここでしか見れない顔なのです…
たまに甘味を差し入れて、見に来てます。



「麗美入れば?お茶持って来よった
んだろ?」
クールな栄太。

「はいぃ!失礼します///」


きちんと入口で手を付き頭を下げて入る…


「麗美ちゃんいつもありがとう」
と、宮部さん。

「大福旨そうだな!ありがとよ」
と、松田重助さん。

そして…

「これが噂の吉田の女だな?」

「おぉ~いいのぉ~たまらんのぉ///」


ずいっと顔を近づけてクンクン
されました…。
さっさとお茶と大福置いて離れます。
栄太のこめかみピクピクしてます…。


「帰りに迎えに行くけぇ、戻っちょれ」
と、クールな栄太に言われたので、


再び頭を下げて部屋を出るけど…
いまだにどんな話をしてるのかが、
分からない…もしかして、私には
聞かせたくないから?
私が来る時は、私も知ってる位の
話しかしていない気がする…。
やっぱりあの計画進めてるの…?

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