《Eternal bells…… 》
第26章 尊王
暮れ六ツ時(18時)ー
栄太は桝屋を出て、隣に麗美を迎えに来た。しかし、二人の姿が見えない…
「桜香~?壱助!」
と、呼ぶと…
ーバタバタ…
「久輔はん、桜香はん達、奥で大工仕事
しとります。そろそろ終わるさかい、
どうぞこちらに」
と、大高さん。
「大工仕事?何しちょる…?」
案内されると…
ーコンコン!コンコン!
たすき掛けで着物を膝まで捲り上げ
た麗美が、かなずち片手に釘を打つ…
それを肩車している以蔵…。
壁一面に同様の板を打ち付けている…
まるで扉を隠すかの様に…。
「何を…しちょる?!!」
栄太びっくりしてます。
「あ!栄太♪もうそんな時間?うわっ!」
ーフラッ…
「ぬおっ!桜香っこ動くな!」
麗美が急に振り返りふらついた以蔵。
ーダダッ!…ガシッ
「危ないっちゃ!はよ下りろ!
何しちょるんだ…」
駆け寄り支える栄太。
ートスッ
栄太に下ろされた私…
「何しちょった?女が大工仕事なんて
するな。ケガしたらどうするんじゃ?!」
栄太叱る。
「ごめんなさい♪でも、やめない♪
ここを隠し扉にするの。ここから、
隣の桝屋まで繋がる裏通路なんだよ?
桝屋側の扉も同じくする予定」
ニカッ♪
「裏通路?なんの為?」
と、栄太。
「いつ壬生狼達が乗り込んで来ても、
逃げられる様にするんじゃと。
まだ通路は物置になっちょるが、
掃除しゆうぜよ」
と、以蔵。
「それを桜香がやる必要ないっちゃ!
肩車はいけん!明日から僕と壱助で
やるけぇ!桜香はやるな!」
怒ってます栄太…
゙女が大工仕事゙より、以蔵に肩車される
のが嫌だった…生足を掴み、股が以蔵
の首周りに触れるのが許せなかった…。
「栄太がやってくれるの?!
それなら私は見てる♪現場監督として」
ニカッ♪やきもちに気づかない人…。
「はぁ~…まったく桜香は…」
栄太さん大変ね…
(ちっくと残念じゃのぉ…脚すべすべ
しちょったにゃ~///って、いかんぜよ!)
と、以蔵が思っていた事は秘密で…
この裏通路を使う事にしたのは、
古高俊太郎が捕まるのを防ぐ為
や、ある物を隠す為。
本当の理由は麗美しか知らない…。
結局、栄太と以蔵が二人で見事な
隠し扉に仕上げた。
高い場所は以蔵が肩車されて…。
栄太は桝屋を出て、隣に麗美を迎えに来た。しかし、二人の姿が見えない…
「桜香~?壱助!」
と、呼ぶと…
ーバタバタ…
「久輔はん、桜香はん達、奥で大工仕事
しとります。そろそろ終わるさかい、
どうぞこちらに」
と、大高さん。
「大工仕事?何しちょる…?」
案内されると…
ーコンコン!コンコン!
たすき掛けで着物を膝まで捲り上げ
た麗美が、かなずち片手に釘を打つ…
それを肩車している以蔵…。
壁一面に同様の板を打ち付けている…
まるで扉を隠すかの様に…。
「何を…しちょる?!!」
栄太びっくりしてます。
「あ!栄太♪もうそんな時間?うわっ!」
ーフラッ…
「ぬおっ!桜香っこ動くな!」
麗美が急に振り返りふらついた以蔵。
ーダダッ!…ガシッ
「危ないっちゃ!はよ下りろ!
何しちょるんだ…」
駆け寄り支える栄太。
ートスッ
栄太に下ろされた私…
「何しちょった?女が大工仕事なんて
するな。ケガしたらどうするんじゃ?!」
栄太叱る。
「ごめんなさい♪でも、やめない♪
ここを隠し扉にするの。ここから、
隣の桝屋まで繋がる裏通路なんだよ?
桝屋側の扉も同じくする予定」
ニカッ♪
「裏通路?なんの為?」
と、栄太。
「いつ壬生狼達が乗り込んで来ても、
逃げられる様にするんじゃと。
まだ通路は物置になっちょるが、
掃除しゆうぜよ」
と、以蔵。
「それを桜香がやる必要ないっちゃ!
肩車はいけん!明日から僕と壱助で
やるけぇ!桜香はやるな!」
怒ってます栄太…
゙女が大工仕事゙より、以蔵に肩車される
のが嫌だった…生足を掴み、股が以蔵
の首周りに触れるのが許せなかった…。
「栄太がやってくれるの?!
それなら私は見てる♪現場監督として」
ニカッ♪やきもちに気づかない人…。
「はぁ~…まったく桜香は…」
栄太さん大変ね…
(ちっくと残念じゃのぉ…脚すべすべ
しちょったにゃ~///って、いかんぜよ!)
と、以蔵が思っていた事は秘密で…
この裏通路を使う事にしたのは、
古高俊太郎が捕まるのを防ぐ為
や、ある物を隠す為。
本当の理由は麗美しか知らない…。
結局、栄太と以蔵が二人で見事な
隠し扉に仕上げた。
高い場所は以蔵が肩車されて…。