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《Eternal bells…… 》

第27章 居場所

ー!!!

ーガバッ!…


(あの時の神社…良かった…
でも…旅籠には帰っちゃ駄目だよね…)


私は幕末に残る事が出来た…でも…
栄太は私がここに居るのを望まない…



(とりあえず、泊まれる場所探そう…)


私は神社を出て旅籠を探す事にした…。


夜道を一人で歩くのは怖くて、私は途中で
見つけたお侍さん3人組の後ろをついて
行く…


(この人達が目的地着く前に、旅籠見つけないと…)


暫くついて行くと、お侍さん達は灯りが
沢山ある細い通りに入って行った。
その通りは朱色の丸い提灯が並んで掛かっ
ていて、沢山の人で賑わっていた…。
私もそのまま通りに入って行った。


料亭が多くてなかなか旅籠が見つからない。
しかも、男の人以外は芸妓さんばっかり…


(ここも花街……?でも…灯りが綺麗…)

華やかで明るい不思議な空間を私は、
ボーッと見とれながら歩いていた…



「おいっ!そこの女!待ちたまえ!」
ーグイ…


ー!!!
急に肩を掴まれた…


「えっ?!なに?」


「お前は何処の芸妓だ?お前の店に行く。
私を案内しなさい」
いかにもいい身分的なお侍さん…


「あ……私は芸妓ではありません。
旅籠を探してるだけです…すみません」
頭を下げて立ち去ろうとしたけど…


「芸妓ではないのか……ニヤッ…
それなら旅籠は私が手配しよう。
その代わり一晩私の相手をしなさい」


(は…?この人…何か勘違いしてる…)

「いえ、私は自分で探しますので。
失礼します…」


ーガシッ!
腕を掴まれた…

「お前は私を馬鹿にしているのかっ!
女は黙って言う事を聞かんかっ!!」


(最悪……なんでいつも変なのが寄って来る
んだろ…好きな人には突き放されるのに…)


麗美がそう思っていると…




「すいません…私の妻が何かご迷惑を?」
そこには…

洋学を習いたいと言った、眼鏡をかけた
虎太朗君の友達?が居た…

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