《Eternal bells…… 》
第31章 大切なモノを守る為…
桝屋に越して来て数日、、
今日もうだる暑さで扇子片手に店番です。
すると暖簾の下に男の人の足が…
誰か来たと思って身構えても店前で
うろうろして入って来ない…。
(怪しい……誰?)
私は入口に行き暖簾を捲った…
そこには小さな風呂敷包みを持った、
男性……
(土方歳三!!)
紛れもなくあの鬼の副長だった…
心臓が止まりそうになったけど、ここで
怯んではこの前の事が水の泡。私は意を
決して話しかけた…
「何か御用ですか?
うちは割木屋ですが、何かお求めで?」
土方さんは私の顔をじっと見た…
探るような目付きで…
「桝屋の女将は貴女ですか?」
「そうですが何か私に?」
「先日は早朝から失礼致しました。
局長の近藤に代わり御詫びにあがり
ました、副長、土方です」
(来ないでって言ったのに…)
「新選組さんですか…。もう店の周りに
近寄るなとお願いした筈ですが?」
土方の顔が一瞬引き吊る…
(武田の言う通りだ…俺達に怯まねぇ
とは大した女だ…)
「今日はご迷惑を承知でお伺いさせて
頂きました。これは局長からの御詫び
のしるし、どうぞお納めください」
土方は持っていた風呂敷包みを差し出す…
近所の人達が少し離れた場所からこちらを
見ている。新選組の副長自ら謝罪に来てい
る事を面白がっている様だった。
(土方さんごめんなさい。少し意地悪
します…)
野次馬さん達を少し利用する事に…
「お受け取り出来ません。私達は、
ただ普通に商売して普通に暮らして
います。お侍さん達が何を喧嘩してる
かは知りませんが、私達商人には関係
無い事…詫びる気持ちがお有りなら、
二度とここ近辺には来ないでください。
どうぞお引き取りください」
私が頭を下げると野次馬の皆さんから
拍手があがる…
『そうだそうだ!物騒な壬生狼は
彷徨くな!迷惑だ!』
(ここまで嫌われてるとは…ちょっと
可哀想な事しちゃった…)
今日もうだる暑さで扇子片手に店番です。
すると暖簾の下に男の人の足が…
誰か来たと思って身構えても店前で
うろうろして入って来ない…。
(怪しい……誰?)
私は入口に行き暖簾を捲った…
そこには小さな風呂敷包みを持った、
男性……
(土方歳三!!)
紛れもなくあの鬼の副長だった…
心臓が止まりそうになったけど、ここで
怯んではこの前の事が水の泡。私は意を
決して話しかけた…
「何か御用ですか?
うちは割木屋ですが、何かお求めで?」
土方さんは私の顔をじっと見た…
探るような目付きで…
「桝屋の女将は貴女ですか?」
「そうですが何か私に?」
「先日は早朝から失礼致しました。
局長の近藤に代わり御詫びにあがり
ました、副長、土方です」
(来ないでって言ったのに…)
「新選組さんですか…。もう店の周りに
近寄るなとお願いした筈ですが?」
土方の顔が一瞬引き吊る…
(武田の言う通りだ…俺達に怯まねぇ
とは大した女だ…)
「今日はご迷惑を承知でお伺いさせて
頂きました。これは局長からの御詫び
のしるし、どうぞお納めください」
土方は持っていた風呂敷包みを差し出す…
近所の人達が少し離れた場所からこちらを
見ている。新選組の副長自ら謝罪に来てい
る事を面白がっている様だった。
(土方さんごめんなさい。少し意地悪
します…)
野次馬さん達を少し利用する事に…
「お受け取り出来ません。私達は、
ただ普通に商売して普通に暮らして
います。お侍さん達が何を喧嘩してる
かは知りませんが、私達商人には関係
無い事…詫びる気持ちがお有りなら、
二度とここ近辺には来ないでください。
どうぞお引き取りください」
私が頭を下げると野次馬の皆さんから
拍手があがる…
『そうだそうだ!物騒な壬生狼は
彷徨くな!迷惑だ!』
(ここまで嫌われてるとは…ちょっと
可哀想な事しちゃった…)