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雪も積もり、12月31日。

玄瑞さん達を迎えるべく、私は女将さんと年越しの準備をしていた。

栄太を起こす度に、私は色々な意味でグッタリしてたけど…
玄瑞さん達が帰って来たら、安全になる。


栄太に付き合ってもらい、酒屋にお酒を買いに行ったら準備は完璧♪
あの日に買って貰った振袖を来て、座敷で帰りを待っていた。


ードカドカ…

「戻ったぞ。栄太、麗美ちゃん、元気だったか？」
と、玄瑞さんは座敷に入ってきた。

その後ろから、

「よぅ、栄太久しぶりだな」
と、短髪の無精髭を生やしたコワモテな美男子さんと、、

「やあ、私も混ぜてくれないか？」
と、長身で美しい顔をした、大人な男性が入って来る。


(高杉晋作さんと、桂小五郎さんだ…。
写真より綺麗な顔…凄いっ！)



「桂さんも来たんだ」
栄太は桂さんの元へ…

「お前が麗美ちゃんか？よろしくなぁ、俺は晋作だ。可愛い顔だなぁ」
と言いながら、首筋をツウッとなぞられる。

(チャラい…やっぱりチャラかった
んだね。高杉さん…)

「晋作やめろ、麗美ちゃん良く似合っとる。綺麗だな」
ーナデナデ…


「栄太はやめて俺にしとけよ…」
肩に手を回す高杉。


ーボカッ！
栄太の拳骨が落ちる、、

「がっ！！…」
ーバタンッ……


「ｺﾎﾝ……さあ、酒だよ。今日は他の客も居ないし好きに飲んでいいよ」
女将さんの一言で、年越し宴会が始まった。