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《Eternal bells…… 》

第32章 色付き花火と垂れ花火



いっくんと翠蓮が目を覚まして藩邸に
帰って行った頃には夜八ツ(26時)頃に
なっていた…




栄太と久しぶりに会って二人きり…
なんか照れ臭い…



ーモジモジ…///
私は布団で座ったままで多分、挙動不審…
恥ずかしくて栄太の顔を直視出来なくて…




ースルスル…

「ねぇ…なんで僕の顔見ないん…?
やっぱり嫌になったか…?」

栄太は私の身体にピッタリくっついて
隣に座った…下を向く私の顎に長い指
が伸びて来てクイッとされると…


(近っ…////)

少し動くと唇が触れそうな距離…




(赤くなっちょる…)

「嫌になったんか…?」



「…嫌になんて…ならない///」


「じゃあ、ちゃんと目を見ろ…」

ーチュッ…



栄太にキスされて…



ー!!…ドキドキドキ///

驚いて栄太の目を見たら反らせなくなった…
吸い込まれそうな程綺麗な漆黒の瞳…
私にだけ向けてくれる特別優しい眼差し…


「…クスッ…やっと見た…」


「栄太が不意討ちキスするから//」

照れ隠しに憎まれ口を叩く私…。



すると…栄太の手が私の両頬を包んで…

再び優しいキスが落ちて来る…
私は栄太にしがみついてそれに応えた…



ーチュッ…

そっと唇を離す…そして…






「いつも麗美を傷つけて泣かせる駄目な
奴だし、僕はいつ命を落とすかわからん。
でもお前を愛する気持ちは命が朽ちても
永遠に変わらない…だから…

僕と結婚してください…
 神に誓って幸せにするから…
  来世もその次もずっと一緒に居よう…」


栄太が言った言葉…それは…
まだ幕末では言わないプロポーズの言葉…


「…はい………グスッ…私もずっと…
栄太と一緒に居たい…です…」




どうして結婚なんて言葉知ってるのか
なんて今はどうでも良かった…
ただ…嬉しくて幸せで…



ーナデナデ…

「泣き虫だな…」

ーギュッ…

嬉し泣きをする私を、泣き止むまでずっと
抱き締めてくれた栄太…




こうして正式にプロポーズを受けた、、
指輪の代わりはやっぱり金の鈴、、

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