《Eternal bells…… 》
第33章 明と暗・裏と表
栄太からのプロポーズを受けた私、、
七夕の今日、7月7日
長州藩士、吉田稔麿と夫婦になる日がやって来た、、
夕方の長州藩邸ーー
まだ、時勢が落ち着かない中での祝言。
本当は、栄太の家族や皆の前でこの日を迎えたかったけど…今は仕方ない。
栄太と夫婦になれる、、
私は最高の幸せを感じながら、純白の打ち掛けを纏い、鼈甲の笄を飾った頭に綿ぼうし姿、、
「麗美ちゃん…凄く綺麗」
着付けや化粧は、翠蓮が全てしてくれた。
「ありがとう…翠蓮達も早く祝言挙げなくちゃね♪」
ーニヤリッ♪
「なっ//何を言ってるの///そんなんじゃ…」
ーモジモジ
「あら♪そんな照れちゃって♪翠蓮可愛い」
女二人がきゃっきゃと騒いでいると、、
「準備は済んだんか?入るぞ…?」
と、玄瑞さん。
ースッ
部屋に入るなり、玄瑞の顔は綻んだ、、
「麗美ちゃん、良く似合っとる!最高に綺麗だ!栄太に早よ見せてやろう。
皆、揃ったけぇ、そろそろ始めるぞ」
私は玄瑞さんに手を引かれ、祝言が行われる座敷へと向かう、、
(兄や…叔母さんや…唯にも……そして…
お父様に……見せたかったな…)
座敷の前に着き、翠蓮が先に入ると襖が開かれる、、
全員の視線が麗美に注がれる、、、
「「「おぉぉ~…!!」」」
美しさに皆がどよめく、、
五ツ紋羽織袴姿の栄太は、最高に格好良くて…耳を赤く染めながらも、引き締まった表情の栄太の隣に座る…
そして、玄瑞さんのしきりで私達の祝言が始まった、、