《Eternal bells…… 》
第2章 京都
空港から迎えの車に乗り、叔母の家に向かう。
都内とは違い、京都の街は古い建物や歴史の名残があり、私は好き。
叔母は父親の姉にあたり、婿を取り家を継いだ。旦那さんは3年前に亡くなり、子供に恵まれず今は叔母一人とお手伝いさんだけ。
私が母親を亡くしてからは、娘の様に可愛がってくれている。
門前に着くと、叔母は脚を引きずりながら出てきた。
「麗美ちゃん!良く来たね。また綺麗になって…お母さんに似てきたわ。
さあ、入って」
「叔母さん、膝が悪いのに無理しないで」
叔母の手を取り、支えながら家に入る。
中に入るとわたしの大好きな香りに包まれた…
「…この匂い大好きなんだ」
「麗美のお母さんも好きだったのよ…
明日は、お母さんのお墓参りに行きなさい」
「そうする。
あ、叔母さん、雪だよ…」
庭にふわふわとした雪が落ちてゆく…
「もう12月だものね…」
夕飯まで、私と叔母はアルバムを見て過ごした。私の誕生日は3月3日。
お雛祭りはいつも叔母の家だった。
私の為にと叔母の夫婦が買ってくれた雛人形。その横で嬉しそうに笑う私。
「真咲から話しは聞いてるわよ…あの子は自分の娘まで不幸にしてしまうのかしら…」
叔母は泣きそうな顔をする…
「男手一つで育ててくれたのは父だし、私はいいの…そんな顔しないで」
言葉の半分は嘘で半分は本心だった。
父が冷たく野心だけで生きるようになったのは、母が亡くなってから…
それを兄に聞いていたから。
今の父しか殆ど知らない私は、父が苦手だけど、愛情が無い訳では無いから…
都内とは違い、京都の街は古い建物や歴史の名残があり、私は好き。
叔母は父親の姉にあたり、婿を取り家を継いだ。旦那さんは3年前に亡くなり、子供に恵まれず今は叔母一人とお手伝いさんだけ。
私が母親を亡くしてからは、娘の様に可愛がってくれている。
門前に着くと、叔母は脚を引きずりながら出てきた。
「麗美ちゃん!良く来たね。また綺麗になって…お母さんに似てきたわ。
さあ、入って」
「叔母さん、膝が悪いのに無理しないで」
叔母の手を取り、支えながら家に入る。
中に入るとわたしの大好きな香りに包まれた…
「…この匂い大好きなんだ」
「麗美のお母さんも好きだったのよ…
明日は、お母さんのお墓参りに行きなさい」
「そうする。
あ、叔母さん、雪だよ…」
庭にふわふわとした雪が落ちてゆく…
「もう12月だものね…」
夕飯まで、私と叔母はアルバムを見て過ごした。私の誕生日は3月3日。
お雛祭りはいつも叔母の家だった。
私の為にと叔母の夫婦が買ってくれた雛人形。その横で嬉しそうに笑う私。
「真咲から話しは聞いてるわよ…あの子は自分の娘まで不幸にしてしまうのかしら…」
叔母は泣きそうな顔をする…
「男手一つで育ててくれたのは父だし、私はいいの…そんな顔しないで」
言葉の半分は嘘で半分は本心だった。
父が冷たく野心だけで生きるようになったのは、母が亡くなってから…
それを兄に聞いていたから。
今の父しか殆ど知らない私は、父が苦手だけど、愛情が無い訳では無いから…