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《Eternal bells…… 》

第10章 八卿と恋模様

5月に入り、ムシムシした暑さになって来た頃、、、、

藩邸ー

「で、姉小路公知卿が暗殺される、日取りは?」と、玄瑞は聞いた。

「江戸の老中、小笠原長行が、生麦事件の賠償金を勝手にエゲレスに支払います。その事についての処分を決める会議が朝廷で開かれます。
詳しい日取りはわからないんです…。
その会議の帰りに、暗殺されるはずです」

「そうか…。それなら、情報収集からしなくては」

「玄瑞、オラは祇園に入る」

「お前、大丈夫なんか?」

「フンッ!オラを誰だと思っているんだっ?」

「いや、お前に芸妓が出来る訳無いけぇ」

「………オラを見くびるなっ!」
そう言って、翠蓮は祇園へと向かった。


「玄瑞さん。翠蓮の仕事って危険じゃないですか?」

「何が危険なんだ?」

「いつも、玄瑞さんは花街で何をしますか……?」

「……あいつに限って、それは無いっちゃ。それに、仕事は完璧にこなす」



(翠蓮の芸妓姿綺麗だろうなぁ……)


「あ!あと、田中新兵衛さんの、刀と下駄が盗まれて、暗殺現場にわざと置いて行って新兵衛さんが犯人にされます」

「……わかった。後は俺達に任せてくれ」


暗殺阻止計画が始まった…

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