
《Eternal bells…… 》
第10章 八卿と恋模様
ある日の紫乃屋ー
(最近暑くなって来たなぁ……)
私は今日も仕事中、、
ふと、空を見上げていた、、
「麗美さ~ん♪」
惣太がやって来た。
「あ♪いらっしゃい。今日は?」
「みたらし5本と、焼き団子5本ください♪」
あれから、惣太さんは変わらずいつも来てくれる。落ち込む私を元気づけようと、色んな所に連れ出してくれた。
(早く栄太を忘れなくちゃ……)
「はい♪おまたせ」
「ありがとう♪麗美さんは、花火好きですか?」ーモグモグ
「花火?好きですよ」
「良かった♪実は、花火師の人に線香花火を貰ったんです。一緒にやりませんか?」
キラキラ☆
「線香花火か…いいですね。やりたいです」
「やった~♪じゃあ、今日の暮れ六ツ時に迎えに行きますね。」ーモグモグ
「わかりました♪」
ーーーーー
太陽が沈み始める暮れ六ツ時(18時頃)
「ん?麗美ちゃん、出掛けるんか?」
「玄瑞さん、おかえり。友達と花火をしてくるね♪」
「夜は危ない。おなご二人だと襲われるぞ」
「大丈夫だよ。男の人だから」
(男……だと?虫がついたんか……)
「どんな奴だ?そいつは安全なんか?!」
「お店の常連さん、旦那さんも仲良しだから、大丈夫。いい人だから安全」
(落ち込んでた麗美ちゃんが、最近笑うようになったんは…そいつのお陰か…)
「そうか、でも気をつけろよ。
最近は壬生狼もよく見るし、浪士も多い」
「わかった。行って来ます♪」
麗美は出掛けて行った、、、
栄太からの文に、婚姻は断ったと書いとった。半月もすれば帰って来る筈だ……あいつはどうするんだろうな。
