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第9章 愛情の欲情
千尋は悠理に欲情の念を抱いたことはあるが、それでも具体的に彼女を犯したいと思ったことはなかった。
というより、なかったと思っていたというのが正解だった。
そう思い込んでいなければ同じ屋根の下で暮らしている愛しい少女と、どうして普通に寝起きを共にできるだろう。
『はぁっ……ん、ふぁっ』
しかし、目に涙をにじませながら必死でクリトリスを弄っている悠理の姿を目にして、千尋は初めて自分の下で喘ぐ彼女の姿を思い浮かべた。
意地を張って声を殺して、それでも体を火照らせながら小さく喘ぐ悠理の姿。
すぐさま浮かび上がったその光景に、千尋は自身の質量が増したのを感じた。