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第10章 反撃の朝
「つーか、お前ネクタイどうした?」
翌日。
朝食の席で普段通りにそう尋ねてきた千尋に、悠理はコトリとガラスコップを置いて息をついた。
「昨日、体育が終わった後に着けるの忘れちゃって……気づいて更衣室に戻ったんだけどなかったから、今日購買へ買いに行くつもり」
――なんて、ウソだけど。
内心深々とため息をついて眉間にしわを寄せている悠理の答えへ、千尋が唐突に立ち上がった。
淡々と目を上げれば案の定、千尋が机をダンッと大きくたたく。
今朝も毎度同じく食器がガチャリと僅かに飛び上がった。
翌日。
朝食の席で普段通りにそう尋ねてきた千尋に、悠理はコトリとガラスコップを置いて息をついた。
「昨日、体育が終わった後に着けるの忘れちゃって……気づいて更衣室に戻ったんだけどなかったから、今日購買へ買いに行くつもり」
――なんて、ウソだけど。
内心深々とため息をついて眉間にしわを寄せている悠理の答えへ、千尋が唐突に立ち上がった。
淡々と目を上げれば案の定、千尋が机をダンッと大きくたたく。
今朝も毎度同じく食器がガチャリと僅かに飛び上がった。