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第12章 快楽授業


 もちろん胸にあてがわれているものも心配だった。

 ブレザーを羽織ってはいるが、ノーブラであることに変わりはないのだ。

 普段胸を固定しているそれがないだけで動きが大きくなり、嫌でも他人の視線を集めてしまう。

 そのたびに恥ずかしさで俯くのを耐え、普段通りに振る舞うのは大変なことだった。

 しかし、そんな視線へ僅かながら秘部を濡らしていたことへ、悠理自身はまだ気づいていない。

 ――ただの欲求不満なら、私なんかじゃなくても……。

 そう爽真から初めて声をかけられたときのことを思い出して、悠理は眉間にしわを寄せる。

 ――それとも、誰でもよくて偶然目に入ったのが私だった、とか。

 そう考えて表情を曇らせた悠理の胸元から、不意にモーター音が響き始めた。

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