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第13章 疑似性行


 そんなとき、ガチャリと扉の開錠される音が室内に響き、悠理はぴくりと肩を揺する。

 扉を開けてからまた閉め、その人物によって明かりが付けられた。

 
「ごめんね、遅くなって」


 眩しそうに眼を瞑った悠理の憐れとも淫らともいえる状態に、爽真は熱っぽく息を吐いて羽織っていたブレザーを脱いでから適当な場所にひっかけた。

 そうしてドロドロにとろけてしまっている悠理の瞳を見つめながら、彼女の唾液を大量に含んだ猿ぐつわを取り外す。


「ぁ……んぅ」


 未だ止まらない振動へ声を上げる悠理の耳元で、爽真は嬉しそうに囁いた。


「悠理ちゃん、なにしてほしい?」

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