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第14章 物事の裏側~Tel~

「気持ちいいって言われた時なんて、我慢するのに相当苦労したんですから。

「ただでさえ彼女の傍にいると、気が狂いそうなのに。

「本当に怖いですね、悠理ちゃん。多分本人のせいではないんでしょうけど、これまで何人の人生狂わせてきたんでしょうね。

「僕はまだ自覚できてる分マシな方ですが、そうじゃない人間は陥落し続けますよ。

「なるほど。もう狂ってる人間が彼女に魅入ってしまう、そんな考え方もありますね。

「もしそうなら、悠理ちゃんは本当に可哀そうだ。

「そのうちトチ狂ったヤツに殺されそうですよ、彼女自体が媚薬でもあり劇薬でもありますから。

「僕ですか?そうですねえ、どちらかといえば媚薬でしょうね。

「確かに憎んでますけど、殺したいとは思いませんし。それ以上に彼女のことは好きですから。

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