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第4章 脅迫と強要
「もう帰るの?」
「――!?」
背後から聞こえた声に、悠理はビクリと肩を震わせて後ろに振り返った。
そこにいたのは生徒会長用のデスクでノートパソコンを前に腰を落ち着けている深槻爽真であり、彼は悠理を弄んでいたときと同じ笑顔を浮かべていた。
思わず後ずさりをする悠理に、爽真は柔和な表情で口を開く。
「身体は大丈夫? あんな態勢で何回も逝ってたから、さすがに途中で心配になっちゃったよ」
「な――」
言っている内容とまるでかみ合わない平然とした声色に、悠理は呆然とした。
無茶苦茶なことを平然と行い、最低な行為を朗らかに笑う人間。
悠理の中で、そんな人種が学校生活に関わってくるということが信じられなかった。