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第1章 恥辱のプロローグ

 そんな悠理の恐怖心を意に介さず、爽真は意地の悪い笑みで再び囁く。


「ほら、やっぱり濡れてる」


 そういうや否や隆起している突起を人差し指で、一番下着の濡れている部分を中指で押しつぶした。

 ぐちゃりと卑猥な水音が室内に響き、その瞬間、悠理はくぐもった声で悲鳴をあげ、さらに激しく身をよじる。

 そうされると気持ちいいことは知っていた。
 知識としては知っていたのだ。

 けれど、このとき感じた快楽は自分を壊してしまうものとしか考えられなかった。

 必死でスカートの中をまさぐる手から逃れようとするが、彼女の左肩に置かれている爽真の手がそれを許さなかった。

 椅子ごとひっくり返ることもできず、怒りの抜けた怯えを映す瞳を爽真はクスリと笑う。

 ――やだっ……やだッ!

 もはやどうすることもできない現状に、悠理はただ怯えることしかできなくなっていた。

 ――イヤなのにっ……!

 本人の意思とは関係なく全身を巡る快感に、悠理はなぜこうなってしまったのかと自分の行動を思い返した。

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