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第7章 戌原西地区の便利屋


「つーこった。連中がここに乗り込んでくるのは一週間後の午前2時。それまでに一年前と同じ結末で事を締めくくってやれ」


 商売道具も解禁だ。

 新しいタバコを取り出しながら指示を出した永井に、悠理と千尋は声をそろえて「了解」と呟いた。

 千尋は剣呑とした目つきで笑みを浮かべて。

 悠理は淡々と無表情に、僅かな疑問を抱いて。


 ――この顔、何か見覚えがあるような……。

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